世界農業遺産の徳島剣山系支援協議会通信-No.14
≪徳島剣山系に学術調査団が来県!≫ [平成26年12月1日(月)]
【 美馬市穴吹町渕名で地域交流 】 |
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※穴吹町西山の尾根上農業の視察風景 |
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※穴吹町渕名の農家民泊は約30名で学習会・宴会 |
・12日に吉野川市川島町から粟島(善入寺島)と吉野川一帯を見てもらった後、山川町の「忌部神社」(吉田幸治責任役員)を開けてもらい、天皇交代時に欠かせない大嘗祭に必要なアラタエ(麻織物)の織機などを見せてもらった。次いで、美馬市穴吹町で四国霊場開創1200年を記念して「納め札包装のぶどう饅頭」を開発した日之出本店に寄り、お茶とお菓子を頂いた。次に、美馬市穴吹町馬内、西山、西谷で傾斜地農業やコエグロを実感しながら、農家民宿の渕名に着いた。世話人の小泉康雄さん(72)は、標高約600mの斜面で多品目の作物を栽培している。渕名のお母さん方の作ってくれた手料理を肴に男衆が繰り出し、接待してくれた。そこで香川で町おこしをしている社団法人「讃岐三白協会」の面々が85歳と全国最高齢の藤井賢・綾川町長(香川県綾歌郡)を担いで合流した。6人の先生方の来訪を知って駆け付けたのだ。田楽、獅子唐のマヨネーズかけ、バラ寿司、柚子の餡かけ、ナマスなど土地の料理を堪能した。夜は、地元20名を含めた合計40名の大宴会となり、途中、林博章氏が剣山系の伝統農業を、スライドを使用して説明し、学習会も盛り上がった。
【 一宇の民宿・川又での交流 】 |
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※つるぎ町貞光字捨子の等高線農業の視察 |
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※つるぎ町貞光字猿飼の急傾斜地農業を営む農家を視察 |
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※つるぎ町一宇字剪宇でサラエを視察 |
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※民宿・川又でのご馳走 |
・13日、穴吹町渕名を出発して中野宮を経て、つるぎ町貞光に入り、捨子、西谷、家賀、猿飼を経て、一宇の剪宇、赤松、大宗を訪ねた。夜は錦谷(広沢)の民宿「川又」泊り。大宗の渡川悟さん宅では、1000年の伝統をもつ巻き柿などを堪能した。剪宇の切上登喜男・マツ子の家では、押切の実演で勉強した。夜は地元の濁酒を酌み交わし、アメゴの串焼き、汁、所望したラッキョウ、ツユクサ、ジュウヤクなど10種類の薬草の天ぷらに舌鼓を打った。女将さんは、薬草を集めるのに4時間近くもかけてくれたらしい。
【 最終日の収穫 】 | |
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・14日、この日は錦谷を出て、一宇字明谷の大森豊春さん(74歳)を訪ねた。大森さんは県内に二軒しかない鍛冶屋さんの一軒。さらに石垣に詳しい。先祖が積んだ反りのある石垣を説明してもらった。反りを付ければ、ゴミがたまらず、草も生えないという。ここの道沿いで地場生えのダイコン、山ラッキョウを教えてもらった。山ラッキョウを水で洗って食べてみたが、苦みもなく美味しかった。 [作成] 永井 英彰 |
※つるぎ町一宇字明谷の大森さんより石垣技術の話をきく |
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※東みよし町加茂山の大規模傾斜地農業を眺める> |
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