徳島剣山世界農業遺産支援協議会通信-No.21

徳島大学生60名が傾斜地農業を学習(徳島大学との連係) [平成27年 4月10日(金)]

・昨年度に大きな成果を挙げた美馬市穴吹町で開催した徳島大学との連携事業報告を行う。それは昨年11月23日に、徳島大学総合学部教授の玉真之介(日本農業史学会会長)が授業の一環として「日本農業を考える」を受講する生徒60名を対象に開催したもの。前段階で副会長の林博章氏が玉真之介教授の要請を受け、徳島大学で「剣山系の傾斜地農業の世界的意義」について講義したことを受け、その実施体験学習として開催された。なお、本ツアーには、推進協議会のつるぎ町・美馬市の行政メンバーやVS東京を行っている県庁職員、朝日新聞社・徳島新聞社も同行した。

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 ※穴吹町西山でのカラサオによるソバの脱穀体験

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 ※「猪滝大師」でのお接待風景。御堂は日本最古の喫茶店

・段取りは、林氏が美馬市穴吹町渕名で農家のリーダーとなる小泉靖男氏とが話し合って開催した。学生はバス3台で徳島大学から穴吹町までやってきた。穴吹町西山では、最近珍しくなったソバを伝統農具カラサオで脱穀する作業を体験した。次いで、渕名集落が見渡せる半鐘が目印となる西山で学生はバスを降り、渕名の最上部まで長さ5㎞の道のりを徒歩で歩いた。林氏がマイクを片手に学生を先導し、要所で農業説明を行い、最後尾に会長の永井英彰氏が説明のフォローと質問を受け付けるという形式で行った。西山では御堂文化、西谷ではソバ・アズキのハデ干し、薬草栽培、ニホンミツバチの蜜の採取風景、花卉・花木栽培農業、果樹農業、カヤを施用する農業など、多種多様な傾斜地農業の形態を説明した。西谷の「猪滝大師」の御堂では、ちょうど大師信仰の「お衣替え」のお接待日と重なっており、小泉氏の計らいで、地元の方々が若い学生がせっかく大勢訪れることを聞いて、カヤを施用した地元産の食材を使用した郷土料理をお接待として振る舞った。学生は、突然の温かいおもてなしにびっくりした様子だった。到着地の渕名では、集落の方々が地元産のユズ茶を用意して出迎えた。ツアーの最後は、渕名の最上部のカヤ場に並ぶ壮観なコエグロ群を鑑賞した後、カヤ場に並ぶコエグロ群の前で記念写真を撮影し、徳島大学生の視察は終了した。
・学生は、学期最後に傾斜地農業をアピールする案や地域創生案をレポートとして提出する予定。その内容については、要約して支援協議会通信で紹介する。このような、次世代を担う若人に、伝統農業の意義を学習させ体験させていくプログラムの構築が後継者育成へとつながる。その記念すべき第一歩となる動きが本日始まったといえよう。

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※お接待料理を振る舞ってくださった地元の温かい方々

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※お接待として出された郷土料理

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※穴吹町渕名のカヤ場に並ぶコエグロ群

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※最後に渕名の最上部で記念写真


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