阿波世界農業遺産

鳴門市の農業編-写真展1

鳴門の日本一の「レンコン」

鳴門の日本一の「レンコン」 ・西日本一の生産量と日本一の味を誇る阿波・鳴門のレンコン。還元土壌で白いレンコンができ、味はサクサクとおいしい。吉野川の沖積土壌が美味で高品質なレンコンを生み出した。その秘密は、緑色片岩の風化土壌にある。吉野川南岸域の山間部の玄武岩由来の結晶片岩(緑色片岩)は、多量のミネラルと鉄分を含んでいる。阿波忌部族が居住した吉野川南岸部の山間部土壌の吉野川下流部への堆積砂がレンコンに適した土壌を生み出した。山間部(奥山・里山)⇒平野⇒海里(鳴門)の一体化が広範囲な自然循環システムを構築しているのである。阿波の山間部があればこそ、鳴門のレンコンを生み出す沃土が生まれるのであり、【山-平野-海里】は切り離すことができないのである。

鳴門の日本一の「鳴門金時」

鳴門の日本一の「鳴門金時」 ・砂地畑の園芸作物となる阿波の農産物を代表するブランド「鳴門金時」は、日本一の品質をもつ甘藷である。その秘密は、吉野川南岸の山間部の玄武岩由来の結晶片岩(緑色片岩)が砕けた砂と阿讃山系の和泉砂岩の絶妙な混合比率にある。忌部族が居住した吉野川南岸部の山間部土壌の吉野川下流部への堆積砂が鳴門金時に適した土壌を生み出した。それは、多量のミネラルと鉄分を含み、[徳島県農業試験場]の調査によると、「四国山脈の結晶片岩に起因する吉野川の川砂は、他の河川、海辺の砂より質が硬く、粒が荒いために土壌の通気性が良い。更に吉野川の川砂の組織構造が多孔質で空気を多く含み、保水力が他県の川砂より良好。同じ沖積層の土壌でも、吉野川の川砂により構成される吉野川の沖積層の生産力は全国他の河川の沖積層よりも生産力が一段と高い。」と報告される。これは吉野川南岸の[結晶片岩]が砕けた砂地層が作物類の豊穣を約束する土壌を形成することの証明となるのである。

鳴門の砂地畑の「ダイコン」

鳴門の砂地畑の「ダイコン」 ・鳴門金時の裏作で冬場に作られる砂地畑利用の根菜類がダイコンである。その根は真っ直ぐ下に入り込み、肌は白くて美しい。[徳島県農業試験場]の調査は、「四国山脈の結晶片岩に起因する吉野川の川砂は、他の河川、海辺の砂より質が硬く、粒が荒いために土壌の通気性が良い。更に吉野川の川砂の組織構造が多孔質で空気を多く含み、保水力が他県の川砂より良好。同じ沖積層の土壌でも、吉野川の川砂により構成される吉野川の沖積層の生産力は全国他の河川の沖積層よりも生産力が一段と高い。」と報告する。これは吉野川南岸の[結晶片岩]が砕けた砂地層が作物類の豊穣を約束する土壌を形成することの証明となる。忌部族が居住した山間部土壌の吉野川下流部への堆積が鳴門のダイコンの生育に最適な土壌を生み出したのである。

鳴門大毛島の日本一の「らっきょ」

鳴門大毛島の日本一の「らっきょ」 ・鳴門の大毛島の名産となる「らっきょ」は、品質は日本一、純白なことで知られる。これも、吉野川南岸部の結晶片岩の堆積砂が起因で産する特産物であった。[徳島県農業試験場]の調査にあるように、吉野川南岸の[結晶片岩]が砕けた砂地層が作物類の豊穣を約束する土壌を形成するのである。まさに忌部族が居住した山間部土壌の吉野川下流部への堆積が鳴門のらっきょの生育に最適な土壌を生み出したのである。私たちは山間部と吉野川と海里(鳴門)の農業は一体化で繋がっていることを知らねばならない。


ページトップへ