世界農業遺産の徳島剣山系支援協議会通信-No.22

にし阿波観光圏の山城町で、剣山系の農業システムの学習会 [平成27年 7月10日(金)]

・3月15日(日)の夕刻、桃源郷のようなソラ世界が展開する三好市山城町上名の平地区で、四国旅客鉄道株式会社と一般社団法人そらの郷の共同で「にし阿波に根付く農業システムの魅力を知ろう!」と題した学習会が開催された。 これは、「阿波多様性農業システム発展観光コンテンツ化事業」の一環として地域住民を対象としたワークショップの一環。講師は、支援協議会副会長の林博章、東京から仕事旅行社の田中航さん。会場は、妖怪村事務局長を務める平田氏の自宅で、地域住民約20名が集った。近年、ナショナルジオグラフッィクで祖谷が紹介されて以来、欧米より大勢の観光客がにし阿波観光圏に押し寄せ、世界の観光客に対し、自身の農業文化を観光の一環として地域住民がガイドをする必要性が高まってきた。また、地域学習と新たな世界に向けた観光コンテンツの発掘のために開催された。

・林博章氏は、住民に世界的な傾斜地農業の意義と、世界に誇る刈敷農業システム、石垣技術、樹皮文化、伝承医薬文化、食文化をパワーポインターで紹介。自然と共生し、互助生活を送る農業生活そのものが、世界的な叡智の一つであり、今後世界から訪れる観光客は、その奥深い知恵や文化を見に来るのだと解説した。

・剣山系の伝統農業は、観点別にまとめて日本語、英語等にパンフレット化、ホームページ化すれば、徳島県が世界に誇る観光戦略の一つになるだろう。

にし阿波観光圏の山城町で、剣山系の農業システムの学習会1
にし阿波観光圏の山城町で、剣山系の農業システムの学習会2
にし阿波観光圏の山城町で、剣山系の農業システムの学習会3
にし阿波観光圏の山城町で、剣山系の農業システムの学習会4








※世界的な意義をもつ三好市山城町上名平のカヤを施肥とする古代刈敷農業とカヤ場の持続的な管理システム










※集落は互助社会。お接待料理を講演前に作る










※自家採種のタカキビのダンゴ汁










※剣山系の農業システムの講演風景



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