世界農業遺産の徳島剣山系支援協議会通信-No.9

≪世界農業遺産関係の記事が新聞紙上を賑わせる!≫ [平成26年9月25日(木)]

世界農業遺産関係の記事が新聞紙上を賑わせる1

 ※天空の集落として紹介された美馬市穴吹町渕名


世界農業遺産関係の記事が新聞紙上を賑わせる2

 ※アフリカ原産のシコクビエ(ヤツマタ)、剣山系の伝統農業を理解

   するには、世界的な視点が必要だ。

・9月~10月にわたり、徳島剣山系の世界農業遺産に関係する記事が新聞紙上を賑わせている。県民啓発に報道は欠かせない。9月12日には、徳島大学総合学部の玉真之介教授(日本農業史学会会長)が徳島新聞の「時評とくしま」で、剣山系傾斜地(世界農業遺産への期待)と題し、「剣山系傾斜地農業は、徳島県が世界に誇る宝であり、その維持保全と次世代への継承」を訴えた。
朝日新聞(徳島版)では、9月23日から9月27日までの5日間にわたって異例の特集が組まれた。その内容は、①23日「天空の集落に生きる」(剣山の傾斜地農耕)、②24日「息づく先人の知恵」(つるぎ町・剪宇地区、カヤを敷き詰め土壌守る)、③25日「アフリカの味伝承」(三好市・栂の峰地区、一万年隔てシコクビエ)、④26日「自家製・手もみ茶復活」(美馬市・穴吹町口山渕名、ブランド作り、次世代へ)、⑤27日「認定、活気の呼び水に」(ゆったり暮らす再認識、民間の支援組織も)である。この朝日新聞の記事で剣山系の伝統農業の世界的視点、奥深さが県民へ伝わったに違いない。また、10月8日には、徳島新聞が「世界農業遺産へ着々-県西4市町の急傾斜地農法-」(支援協結成、地域の機運盛り上げ)と大きく紙面を割いて紹介した。

・剣山系の伝統農業の世界農業遺産化は、別視点から見れば、自信を失っている徳島県の活力を取り戻す呼び水であり、将来の教育の場でも郷土に誇りをもつ、且つグローバルな視点をもつ人材の育成にもつながる。県民の方々の関心の高まりとともにその意義をこれからも訴えていきたい。

[作成] 林 博章

ページトップへ